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北海道を襲った震度7の大型地震
日本有数の歓楽街「すすきの」も直撃!
北の大地を突然襲った深夜の大型地震。北海道内全域停電により、煌びやかに輝く〝すすきの〟のネオンも消えた……。歓楽街の状況を中心にレポートしていく。
有名なニッカウヰスキーの明かりが消えているのが分かる。
   9月6日の午前3時過ぎ、地面を突き上げるような激しい揺れが北の大地を襲った。観測史上、北海道で初めて震度7を観測したという「北海道地震」だ。発生から早1ヵ月が経過したが(原稿執筆時)、地震以降も大型の台風による被害などが続き、改めて日本は自然災害大国だなと痛感させられている。

 北海道といえば、札幌市にある日本有数の大歓楽街“すすきの”を思い浮かべる人も多いだろう。筆者は残念ながら当地に行ったことがないのだが、すすきのに対して“男の楽園”というイメージを持っており、どこか憧れに似た気持ちすら抱いている。そのすすきのも地震による被害を受けた。

   札幌で「MAN︲ZOKU NET北海道」を運営している松本氏に電話取材したところ、「発生が深夜3時という時間でしたから、すすきのの店舗型風俗店は閉店中でした。でも24時間営業しているデリヘル店では、接客中に地震が発生してしまってパニックになったという女の子の話も聞いてます。さまざまな被害がありましたが、1番困ったのが停電でしたね」という。深夜に発生して日が明けても電気は復旧せず、歓楽街は風俗店やキャバクラ、ニュークラブも全店営業休止状態だった。
人通りがまったくない6日午前の歓楽街。風俗案内所のシャッターも閉まっている。


 また、松本氏は6日夜に歓楽街へと様子を伺いに行ったそうだが、いつものすすきのの風景とは180度ガラッと変わっていたそうだ。特にあの有名なニッカウヰスキーの看板の明かりが消えていたのが非日常感をより強くしたという。また、お店が開いておらず行き場を失った外国人観光客が、歓楽街をウロウロ歩いていたのが印象に残っているそうだ。

 幸いなことに地震発生から2日後、風俗店の営業が再開し始め、3日目にはニュークラブなど飲み系のお店も続いた。しかし、一般家庭では停電によって電気が使えないだけではなく、水道がポンプ式のビルやマンションなどでは断水も発生。お風呂やトイレが使用できないなど日常生活に大きな支障が出ており、歓楽街に足を運ぶどころではない人も多かったのか、歓楽街はいつもよりひっそりとしていたという。

 コンビニには飲料水や食料を買い求める人であちこちに行列ができた。
コンビニに並ぶ長蛇の列。どこのコンビニもこのような状況だった。


特に充電用のモバイルバッテリーはどこも完売状態だったようで、情報を遮断されることにもなる電気不足はかなり深刻だっただろう。

 そんななかツイッター上で、ある行動が話題となった。すすきのにある風俗店「クリニックバス 看護学院」の女の子が、お店を銭湯として貸し出すというツイートをしたのだ。瞬く間に“いいね”や“リツイート”されて広がったことにより、結果70人ほどが来店。その反響の大きさに、当初16時までの予定を24時まで延長して対応。訪れた人はお風呂や携帯の充電を行い喜んで帰っていったという。2年前に起きた熊本地震の際にもこうした助け合いの精神を感じる場面は多かったが、他にも焼肉店が無料で30の肉を振る舞ったりするなど日本人の団結力の素晴らしさを感じた次第だ。
某コンビニではアイスクリームを1人1個ずつ無料配布していた。


復興支援のためにも“すすきの”の
魅力的な歓楽街へ遊びにイコう!
 死者41人を含む700人を越える負傷者を出し、震源に近い山林では大規模な崖崩れが広範囲で発生。多くの住宅が巻き込まれるなど大きな被害が出た今回の北海道地震。札幌に住む筆者の知人にもちょくちょく連絡していたのだが、発生から4日間ほどは携帯の充電が無くなっていたのか電源がOFFの状態であった。無事安全を確認してホッとしたのだが、初めて大型地震に遭遇したという彼はライフラインを断たれる恐ろしさを知ったと語っていた。そして備えが大事だと。筆者もまだこういった地震に遭遇したことがないので、どこか自分は大丈夫だろうと思ってしまっているが、その認識を改めなければと思う。

 また、熊本の某風俗店の店長から、すぐさま義援金を集めて送ったという話を聞いた。「あのとき色んな人に助けられたからその恩返しも込めてすぐに行動しました。熊本も活気のある歓楽街に戻ってきましたし、すすきのもすぐに元気なところを見せてくれるはずです。自分も大好きな街なので」と語ってくれた。

   今回の地震により北海道への旅行が相次いでキャンセルされたという状況もある。復興を支援するためにも、本誌読者の皆さんも中洲に負けない魅力的な歓楽街であるすすきのへ、ぜひ遊びに行ってみてほしい。筆者はすでに「すすきの風俗情報」の収集に励んでいる。

【人的被害】
・死者数 41人
・重傷者数 17人
・中、軽傷者数 674人
【建物、施設被害】
・全壊 1千407棟
・半壊 2千71棟
【ライフライン】
[電気]
地震発生から18分後に、北海道内の半分の電気を供給していた発電所が停止。連鎖的にその他発電所も相次いで停止し、道内全域295万戸で停電が発生。道内全域停電は'51年の北海道電力創設以来初。 現在停電はすべて復旧している。
[水道]
45市町村で最大6万1千201戸が断水。現在はほぼ復旧している。
[月刊アソビーノ11月号掲載]
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