3年で5倍以上に急増した熊本県の違法客引き!
復興バブルを狙って県外からキャッチが集結?!
復興バブルを狙って県外からキャッチが集結?!
震度7を記録したあの震災から3年が経った熊本。復興も本格化し、賑わいを取り戻している熊本の歓楽街で、その甘い蜜を吸おうと県外からキャッチグループが多数集結しているというのだ。
熊本の風俗店が立ち並ぶ中央街近くでも客引きは行われている。声をかけられても絶対についていかないように気をつけよう。
当コーナーでも度々取り上げてきた歓楽街の違法な客引き行為。ここ福岡の中洲エリアでは、3年前の福岡県迷惑行為防止条例改正以来、地域一帯となった取り組みのおかげで大きな成果を上げている。特に風俗街である南新地の入り口付近には、これまで毎日数人が客引き行為を行っていたが、ここ最近は活動を停止しその姿をまったく見かけなくなった。
キャバクラやラウンジが集まる中洲大通りエリアでも、全盛期よりはその勢いを失っているように思える。安心安全に楽しめる歓楽街へと生まれ変わりつつあると期待できるのではないだろうか。
だが、一方で客引き行為によるぼったくり被害が増え続けているエリアがある。それが熊本県だ。熊本県警の発表によると、あの大震災が発生した'16年は、客引きに関する苦情などの通報が149件だったのに対し、翌'17年には537件と一気に急増。
さらに今年の1月から4月までの4ヵ月ですでに399件と、前年の2.5倍のペースになっているのだ。なぜこのような事態になったのか。それは復興バブルが背景にある。
「昨年から熊本地震の復興作業が本格化してきて、多くの作業員がやってきたから、歓楽街も賑やかになっていってね。連日満員で大盛況ってお店が多かったと思うし、うちもそうだった。でもそれを聞きつけたんだろうね、見たこともないキャッチ(客引き行為を行う者)の姿がその頃からどんどん増えていったんだよ」とは、熊本の某ラウンジ店長。
色々話を集めてみると、県外のキャッチグループが複数熊本入りしているということだった。あくまでも噂だが、中洲から消えた客引きグループも熊本へ行ったのではという話もある。
「真面目にやってるお店は大ダメージだよ。客が奪われちゃってるから。あと客引きだけじゃなくて、女の子のスカウトも活発化してるんだよ」と店長は続けて教えてくれた。実際にお店の女の子が何人か引っ張られてしまったようだ。
実際に起こった被害について調べてみると、1時間1千円で飲み放題と言われてついっていったところ、3人で5万円を超える請求をされたなどの被害があったようだ。また、今年3月には飲食店経営の男性が遺体で見つかり、傷害容疑などで6人が逮捕された事件が起こった。これも料金トラブルなどが背景にあったという。
客引きについていくことで、ぼったくりどころかこういった怖い事件に巻き込まれないとも限らない。全国的に客引き行為に対して厳しい取り締まりが行われる流れになってきているのは間違いないところだが、自分の身を守るのは自分自身というのが大前提。中洲で遊ぶときはもちろんのこと、熊本に行った際も客引きに対しては十分に注意してもらいたいところ。いち早い条例改正が実現し、熊本の復興の妨げになるような違法行為が無くなってほしいものだ。
キャバクラやラウンジが集まる中洲大通りエリアでも、全盛期よりはその勢いを失っているように思える。安心安全に楽しめる歓楽街へと生まれ変わりつつあると期待できるのではないだろうか。
だが、一方で客引き行為によるぼったくり被害が増え続けているエリアがある。それが熊本県だ。熊本県警の発表によると、あの大震災が発生した'16年は、客引きに関する苦情などの通報が149件だったのに対し、翌'17年には537件と一気に急増。
さらに今年の1月から4月までの4ヵ月ですでに399件と、前年の2.5倍のペースになっているのだ。なぜこのような事態になったのか。それは復興バブルが背景にある。
「昨年から熊本地震の復興作業が本格化してきて、多くの作業員がやってきたから、歓楽街も賑やかになっていってね。連日満員で大盛況ってお店が多かったと思うし、うちもそうだった。でもそれを聞きつけたんだろうね、見たこともないキャッチ(客引き行為を行う者)の姿がその頃からどんどん増えていったんだよ」とは、熊本の某ラウンジ店長。
色々話を集めてみると、県外のキャッチグループが複数熊本入りしているということだった。あくまでも噂だが、中洲から消えた客引きグループも熊本へ行ったのではという話もある。
「真面目にやってるお店は大ダメージだよ。客が奪われちゃってるから。あと客引きだけじゃなくて、女の子のスカウトも活発化してるんだよ」と店長は続けて教えてくれた。実際にお店の女の子が何人か引っ張られてしまったようだ。
違法な客引き行為急増に対して
条例改正に向けた動きが本格化
このような状況を受けて熊本県警は今年5月上旬、飲食店800店に対して客引き行為やぼったくりなどの取り締まりを強化していくことを周知していったという。また商店街の有志たちにより、福岡で行われたような客引き行為の規制を強化するよう条例の改正を目指して署名活動を行ったり、深夜のパトロールなどの取り組みも検討されている。
条例改正に向けた動きが本格化
実際に起こった被害について調べてみると、1時間1千円で飲み放題と言われてついっていったところ、3人で5万円を超える請求をされたなどの被害があったようだ。また、今年3月には飲食店経営の男性が遺体で見つかり、傷害容疑などで6人が逮捕された事件が起こった。これも料金トラブルなどが背景にあったという。
客引きについていくことで、ぼったくりどころかこういった怖い事件に巻き込まれないとも限らない。全国的に客引き行為に対して厳しい取り締まりが行われる流れになってきているのは間違いないところだが、自分の身を守るのは自分自身というのが大前提。中洲で遊ぶときはもちろんのこと、熊本に行った際も客引きに対しては十分に注意してもらいたいところ。いち早い条例改正が実現し、熊本の復興の妨げになるような違法行為が無くなってほしいものだ。
[月刊アソビーノ8月号掲載]