中洲歓楽街から違法行為を撲滅せよ!!
地域一帯となった「浄化パレード」が開催
地域一帯となった「浄化パレード」が開催
昨年の12月8日、博多署や中洲の自治体を中心に過去最大となる350人を超える参加者が集まり〝浄化パレード〟が開催。違法な客引き行為撲滅を旗印とする活動を取材した。
昨年12月8日に行われた〝中洲環境浄化パレード〟の様子。「悪質スカウト・客引き行為追放」の横断幕を手に中洲の歓楽街を行進した。
当コーナーでも度々取り上げてきた中洲歓楽街の違法な客引き行為問題だが、安心安全な歓楽街にするためにさまざまな団体による活動が行われている。その代表的な活動である〝中洲環境浄化パレード〟が、昨年12月8日に行われた。
博多警察署や中洲の自治体などが集まった今回のパレードは、冷泉公園を出発点とし、音楽隊を先頭に中洲の歓楽街を行進。違法なスカウトや客引き行為、暴力団追放などを訴えた。
現在は年に4回ほど行われているこの浄化パレードは、今から20年前、’97年の12月に第1回が行われた。
その当時の様子に詳しい中洲の自治体関係者A氏に話を聞くと、「このパレードが行われるきっかけになったのは、スナックのママさんたちからの相談だったんです。キャッチからお客さんを奪われていると。20年前の中洲には500人ほど客引き行為を行うキャッチがいて、めちゃくちゃやってました。お店があるビルの下でも客引きをされて、せっかくお店に来てくれた客すらも安い値段で釣って奪っていくので商売にならないという声がママさんたちから殺到したんです」とA氏。
その声を受けて、同時に相談を持ちかけられていた博多署とも協議を進め、客引きについていくことの危険性などを伝えていこうと、1回目のパレードが行われたという。
現在は客引き行為だけではなくスカウトや暴力団追放、飲酒運転などをまとめて〝浄化〟することを呼びかけるパレードとなっているが、その始まりは客引き行為に特化したシュプレヒコールであった。この最初のパレードには約200人が参加している。
「条例も改正されてキャッチもだいぶ減りましたが、消えては新たにやってきたりと、まだまだ200名程度はいるでしょう。地元の人は客引き行為に十分注意してはいるでしょうが、中洲は観光客が多い地域ですからね。福岡に来てよかった、中洲にまた行きたいと思ってもらえるよう今後も地域一帯となってこの問題に取り組んでいくことが大事ですね」とA氏。
現在自治体が歓楽街のあちこちに監視カメラを設置しているのもその思いから。博多署が設置している監視カメラと合わせるとその数は50台以上にもなるという。
学生の団体が今回初めて参加したように、年々その輪は地域全体に広がりを見せている。本誌記者も初めてパレードに参加したが、そのパワーには圧倒されるものがあった。歓楽街から違法な客引き行為をゼロにする。
それはとてつもなく難しい課題であることは想像に難くはないが、もしかしたら実現するかもしれない。そう強く感じさせてくれる〝中洲環境浄化パレード〟であった。読者の皆さんも、決して客引き行為についていくことがないよう十分注意して中洲で楽しくハッスルして頂きたい!
博多警察署や中洲の自治体などが集まった今回のパレードは、冷泉公園を出発点とし、音楽隊を先頭に中洲の歓楽街を行進。違法なスカウトや客引き行為、暴力団追放などを訴えた。
現在は年に4回ほど行われているこの浄化パレードは、今から20年前、’97年の12月に第1回が行われた。
その当時の様子に詳しい中洲の自治体関係者A氏に話を聞くと、「このパレードが行われるきっかけになったのは、スナックのママさんたちからの相談だったんです。キャッチからお客さんを奪われていると。20年前の中洲には500人ほど客引き行為を行うキャッチがいて、めちゃくちゃやってました。お店があるビルの下でも客引きをされて、せっかくお店に来てくれた客すらも安い値段で釣って奪っていくので商売にならないという声がママさんたちから殺到したんです」とA氏。
その声を受けて、同時に相談を持ちかけられていた博多署とも協議を進め、客引きについていくことの危険性などを伝えていこうと、1回目のパレードが行われたという。
現在は客引き行為だけではなくスカウトや暴力団追放、飲酒運転などをまとめて〝浄化〟することを呼びかけるパレードとなっているが、その始まりは客引き行為に特化したシュプレヒコールであった。この最初のパレードには約200人が参加している。
「中洲で楽しく遊んでもらうため」
地域全体に広がりを見せる活動
この第1回目の開催以来、毎月1回、第3水曜日にパレードを続けてきた。そしてある程度認知されたことをもって、一昨年から年4回の開催となっている。先に紹介したように、昨年12月に行われた最新のパレードでは音楽隊、そして学生の団体も初参加。過去最大の350名を超える大規模な行進となった。
地域全体に広がりを見せる活動
「条例も改正されてキャッチもだいぶ減りましたが、消えては新たにやってきたりと、まだまだ200名程度はいるでしょう。地元の人は客引き行為に十分注意してはいるでしょうが、中洲は観光客が多い地域ですからね。福岡に来てよかった、中洲にまた行きたいと思ってもらえるよう今後も地域一帯となってこの問題に取り組んでいくことが大事ですね」とA氏。
現在自治体が歓楽街のあちこちに監視カメラを設置しているのもその思いから。博多署が設置している監視カメラと合わせるとその数は50台以上にもなるという。
学生の団体が今回初めて参加したように、年々その輪は地域全体に広がりを見せている。本誌記者も初めてパレードに参加したが、そのパワーには圧倒されるものがあった。歓楽街から違法な客引き行為をゼロにする。
それはとてつもなく難しい課題であることは想像に難くはないが、もしかしたら実現するかもしれない。そう強く感じさせてくれる〝中洲環境浄化パレード〟であった。読者の皆さんも、決して客引き行為についていくことがないよう十分注意して中洲で楽しくハッスルして頂きたい!
[月刊アソビーノ2018年2月号掲載]