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最大震度7を観測した熊本地震から半年
復興中の歓楽街に特需到来で大盛り上がり!
4月14日夜、そして16日未明に最大深度7を記録した大地震に見舞われた熊本県。まだまだ復旧へは時間がかかる見込みだが、歓楽街はお客殺到のバブル状態に突入しているようだ。
熊本市内中心部にある、ラーメン屋、カレーショップなどの飲食店が入っているテナントビル。改修工事が行われている中、営業を続けている。
「8月の売り上げは前年より3倍」
好景気に沸くお店続出の熊本歓楽街
 大きな被害をもたらした熊本地震から半年が経過した。歓楽街へのダメージも大きかったこの大震災だが、8月初旬には「平成28年熊本地震からの復旧・復興プラン」が策定され、1日も早い被災者の生活再建を目指し急ピッチで活動が行われている。いまだ仮設住宅に住む人も多く、潰れたままになっている民家も散見されるなど被害の大きさを物語るものは多く残っている。

 そんな熊本において、歓楽街で聞こえてくるのが“復興バブル”という声。某熊本ソープランド店長にその真意を聞いてみると、「4月、5月は本当に最悪だったけど、6月くらいからどんどん売り上げが良くなってきてさ。7月から8月のお盆前までが特に客が多くて忙しかったよ~! 売り上げは去年の同じ時期より1.5倍から2倍くらいあったんじゃないかな」という。熊本へは現在、復興に携わる土建屋やボランティア活動をする人など、多くの人が集まってきており、その影響が確実に売り上げに反映されているのだろう。「土日も良いんだけど、それより平日の客入りが本当に凄くてさ。県外から仕事で来ている人たちは、平日働いて土日は帰るからかもね。仕事終わりに作業着で来店されるお客さんもたくさんいるよ」と店長。この店長とは被災直後に話をする機会があったが、その時はこの先どうしようという不安から表情も暗かった。だが今は明るく余裕すら感じられる。

 ただ、風俗店が軒を連ねる中央街には地震の影響で大損害を受け、長らく営業停止状態になっているお店が3店舗ある。うち1店舗はようやく改修工事を終え9月より営業を再開しているが、残り2店舗は復旧の目途すら立っておらず、立ち入り禁止の表示がなされたまま。また、お店の外壁にヒビが入ってしまっている某店の店長は「営業には何の問題もないんだけど、見た目的に早く改修したいんだけどね。なかなか改修工事の順番が回ってこない」という。災害の爪痕はこうしてまだ残ってはいるものの、話を聞いた各店それぞれ最近の売り上げにはホクホクの様子。

震災直後は苦しんだデリヘル店も
現在は客足好調で復興バブル状態
 好調な売り上げは派遣型であるデリヘルでも同じようだ。こちらも平日の売り上げが良いようで、「ビジネスホテルからの電話が多いのが特徴かな。いま復興作業にあたっている会社が予約でビジネスホテルを抑えているらしいから、平日はどこも満室って言ってたよ。デリヘルを派遣できないホテルからの電話も多くてさ、そういうのは仕事で来ている県外の人だよね」と某デリへル店長。働く女の子に話を聞いてみても「県外の人増えましたよ~。こないだは大阪から来た人でしたよ。その人阪神大震災で被災した経験があるとか言ってて印象に残ってる」とか。

 話の最後に店長へ今現在何か問題はあるかという質問をぶつけてみたが、「これと言って問題はないかな。売り上げも絶好調だし言うことなしだよ。女の子の中には自宅派遣は行きたくないって子が何人かいるけど。つぶれた家をいっぱい見ているからだろうね。そういうケアには気をつけてるけど」と今の状況に満足している様子。

 店舗型と比べデリヘル店は、被災直後から営業を続けるお店が多く、しばらくは女の子の在籍が減り、売り上げも急落して苦しんだお店が少なくなかったが、ここにきて店舗型同様に業界が沸いているという印象を受けた。

キャバクラなど飲み屋系業界は
客殺到で女の子の数が足りず!
 そして性風俗店以上のバブルとも言える状況なのがキャバクラやラウンジ、スナックなどの飲み屋系の業界。「オープンして3年になるけど、この7月8月の売上はこれまでの2倍から3倍くらいあったね。平日の夜もどんどんお客さんが入ってきてるから、逆に男性スタッフとか女性キャストの数が足りないくらいだよ。最近は毎日のように派遣会社に女の子を頼んでるから」と某キャバクラ店オーナー。ここでいう派遣会社とは、登録している女の子を要望のあったお店へと派遣してくれる会社のこと。最近はお店に直接入店するのではなく派遣会社に登録して、働きたいときにアルバイト感覚で働く女の子が増えてきているのだ。

 実際に派遣会社を経営しているT氏に話を聞いてみると、「6月あたりから派遣依頼が目に見えて増えたね。うちの会社も被災直後は女の子が減ってかなり苦しかったんだけど、だんだん持ち直してきて今はほんとバブル状態。今は熊本が稼げるって女の子の間でも話題になっているらしくて、県外から出稼ぎじゃないけど働きに来ている子も多いんだよね。うちにも登録者がどんどん増えているし、増えた分もしっかり各店に派遣出来てるから正直儲かりまくり。今が稼ぎ時だよ」とえびす顔。

 T氏は自身も被災し避難所生活を長く続けていた人物。被災直後に会ってインタビューした模様を以前当コーナーでも伝えたが、そのときの悲壮感に満ちた様子とは打って変わっている。かなり忙しくしているのだろう、なかなか連絡が取れず会う約束を取り付けるのに苦労したくらいだった。T氏は派遣会社の他にスナックも経営しているが、こちらの売り上げも絶好調で左うちわ状態だという。『熊本地震からの復旧・復興プラン』では平成31年までの計画が掲げられているが、熊本城の改修や住宅の復旧など、ほとんどの項目でその後も継続して作業を行うとの補足がついている。熊本の完全なる復興はまだまだ先の話。歓楽街も復興特需でバブルが到来しているとはいえ、本当の意味での復興は外からのお客だけではなく、熊本市民の生活が安定し気軽に歓楽街へと足を運べるようになってからだろう。その日を強く待ち望みたい。
[月刊マンゾク九州2016年12月号掲載]
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