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福岡県迷惑行為防止条例改正から3ヵ月
歓楽街はどのように変わったのか?!
福岡県迷惑行為防止条例の改正によって、呼び込みやキャッチの姿が少なくなった歓楽街。しかし、最近少しずつ以前の状態に戻ってきているようにも見える。歓楽街を歩き、その様子を探ってみた。
※写真はイメージです。
歓楽街にはキャッチの姿をちらほら見かけるようになっているが、以前と比べ稼ぎは格段に落ちているという。
 歓楽街の浄化を目的に改正された福岡県迷惑行為防止条例。6月1日の施行開始以来、歓楽街からは呼び込みを行うお店スタッフの姿が消え、客引き行為を行うキャッチもほとんど見なくなるなど、大きな成果を感じることができた。実際に違反行為によって逮捕や中止命令を受ける者も少なからず出ており、元々キャ
ッチに頼っていなかったお店からは客入りが良くなっているという話も聞くことができた。

 しかし3ヵ月が経ち、中洲の歓楽街を歩くと以前ほどではないにせよキャッチから声をかけられることもあり、客待ち行為を行っているスタッフの姿もところどころで見かけるようになった。

 中洲を歩き情報を集めていくと、こんな声が聞こえてきた。

 「キャッチたちは戻ってきてはいるけど、とりあえず戻ってきたという感じで、稼ぎはかなり悪くなってるよ」とは、中洲で20数年ほど客引きを行っているベテランキャッチのA氏。彼は8月のある金曜日、今までこの仕事を始めて1度もなかった〝送りゼロ〟、つまり客を捕まえてお店に連れていくことがひとりもできなかったという。「平日はそこまで取り締まりが厳しくないし、キャッチ同士で連絡を回して警官の動きを警戒しながらやってるからなんとか売り上げは確保できるんだけど、金、土、日はほんとに厳しいね」という。また、他のキャッチからも「週末は私服警官が多く動いているし、噂では生活安全課の人員も回してるらしいよ。顔を知らない警官が多く動いているから、声かけに躊躇してしまう」という声も。週末は多くの客が歓楽街にやってくるため今まではキャッチたちにとっても稼ぎ時だったが、その売り上げがまったく期待できなくなっているという。そのためすでに廃業を考えている者も多く、ベテランのキャッチが苦戦しているような状況なので、新人が入ってきてもあまりの稼ぎの悪さにすぐに辞めてしまうという。

週末の稼ぎ時の時間帯に
客が入ってこず早閉めも
 この影響は客引きに頼りきっているお店にも直撃。客が来ないからという理由で土曜日の23時30分にお店を閉めてしまったという中洲の某クラブもあった。23時から翌1時が1番売り上げが多い時間帯にもかかわらずだ。キャッチ側も捕まえられる客が減ったため、取り分が多いお店に優先的に回しているという。例えば1セット6千円のお店でキャッチ側に3千円渡してお店に3千円残すことを、〝3のこ〟と言われているが、最近は〝2のこ〟や〝1のこ〟に減らして客を連れてきてもらえるようにしているお店も増えている。とりあえずお店に来てもらわないと始まらないため、延長やドリンク代などで稼げばいいと割り切っているようだ。また、「これからはキャッチに頼らなくても営業していけるように変えていかないと生き残れない」と方針転換を考えるお店も多く、キャッチとの契約を辞めたお店もある。

 条例改正から3ヵ月が経ち、キャッチたちが戻ってきたように見えていたのだが、その実態は時間を置いてとりあえず戻ってきたというケースがほとんど。取り締まりにより活動を制限され、全盛期に比べるとその稼ぎはかなり落ち込んでいるようだ。我々ユーザー側も、違法な客引きについていかないことで、よりキャッチ撲滅へと進んでいくことだろう。これからの歓楽街の浄化に大いに期待できそうだ。

福岡県迷惑行為防止
条例の主な改正内容
客引き行為
(改正前)ソープランドやファッションヘルス、ストリップなどの性風俗営業は禁止
(改正後)キャバクラ、ガールズバー、マッサージ、アロマエステ、風俗案内所などの業種を追加
客待ち行為
(改正前)規制なし
(改正後)福岡市、北九州市、大牟田市、久留米市、飯塚市の歓楽街や繁華街のほぼ全域で禁止

※上記の改正をうけて罰則規定も整備された
・客引き行為
50万円以下の罰金又は拘留

・客待ち行為(中止命令に違反)
20万円以下の罰金又は拘留

・他人に客引き行為などをさせる行為
100万円以下の罰金又は拘留
[月刊マンゾク九州2015年11月号掲載]
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