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多様化する業界に
今も残る伝統風俗
そうだ! ストリップに行こう!
会いに行けるアイドルどころか、お○んこを見れるアイドルを生み出した昭和という時代の風俗を代表するストリップ。しかし時代の流れか近年はその規模が縮小。閉める劇場が後を絶たない。ストリップの魅力と今を探る。
ステージ上で妖艶な肢体を見せてくれる踊り子さん。生の迫力はかなりのものだ。
増え続ける迷惑行為に大ナタ!
歓楽街の浄化に向けて一歩前進
 日頃から風俗で気持ちよ~く遊んでる本誌読者のみなさん。突然だが、ストリップ劇場に行ったことがあるって人はどれくらいいるだろうか。よく行ってるよ、 という人もいる反面、どんなものかは知ってるけど、実際に行ったことはないって人も多いんじゃないかと思う。とくに20代の人は、ほとんどがそうなので は? 

 何といっても性風俗やネットに転がる無修正動画など、性のはけ口が多様化した現代。女性のお○んこを目の前で拝めることに対して、ありがたみが薄れてしまっているのかもしれない。

 それを裏付けるように、昭和40年頃から爆発的に増えつづけたストリップ劇場の数は激減。最盛期には日本全国津々浦々、200軒以上もあったが現在は40軒ほどになってしまっている。特に九州では中洲(福岡)、嬉野(佐賀)、別府(大分)にあった劇場も閉館。残すところは北九州市小倉北区の1軒のみという状況だ。昔は会社の上司や先輩に連れられ、飲んだ後にストリップという光景が見られたものだが、そもそもの劇場がなければ触れ合う機会がないのも当然。客層を考えてみても、昔からの常連であるご高齢の人が大部分を占めている状況なのだ。

 ストリップを見たことがない人は、何やら怪しいところというイメージや、興味はあるけどちょっと怖くて入りにくいと思っているかもしれない。だがここで断言したい。行かないのはもったいない! 目の前で繰り広げられる踊り子のステージを実際に見れば、きっとその魅力がビンビンに伝わってくると思うのだ。そこで今回、ストリップがどのようなところなのかをお伝えするべく、今年33周年を迎えた九州唯一の劇場である「A級小倉劇場」への取材を敢行した。

開演前からすでに常連の姿が
女性単独の客も増えている!
 取材日は4月下旬。JR小倉駅の小倉城口を出て右手に向かうと、すぐに古ぼけた短いアーケードがあり、立ち飲みや立ち食いうどんが並んでいる。近代化した周りの建物と比べると、そこだけ時間が止まっているような錯覚に陥ってしまう。そのアーケードを抜けた場所にA級小倉劇場はある。駅を出て徒歩3分ほどと近い。開演の1時間前である正午ちょうどに劇場に到着したのだが、すでに10人ほどの客がきていた。同劇場は、13時までに入場券を買えば通常の5千円から割引され3千円と格安になるため、常連はこの時間に来るそうだ。出入りは自由なので、閉館までショーを観賞することができ、コストパフォーマンスはかなりいい。

 スタッフに話を聞くと、「平日はだいたい40人くらい。土日は80人くらいの客入り」という。予想以上に多いというのが正直な感想だ。10年前と比べると土日は100人を超えていたようなので確かに減ってはいるものの、業界の縮小を考えるとかなり多い客を集めているではないか。さらに最近の傾向として、女性の単独客も増えてきているらしい。舞台などにも出演している踊り子のファンになったことがきっかけでストリップ劇場まで足を運ぶようになったり、ダンスをやっている子が参考のために見にきているケースなどがあるとか。

踊り子とファンの一体感に
とにかく感動すること確実!
 さてさて気になるA級小倉劇場の楽しみ方だが、1日5人の踊り子が交代で登場。最後に全員集合し、無料入場券がもらえる野球拳ゲームが行われる。以上を1 セットとし、1日4セットとなっている。踊り子によっては奇数回、偶数回で香盤(演目のこと)が違うこともあるので、少なくとも2セットは見たほうがいい だろう。また、踊り子のポラロイドを1千円で撮影することも出来る。希望するポージングをやってもらったり、ツーショットなども可能。その後も劇場に残る と伝えると、その次のステージのときにサインやメッセージ入りで写真を受け取ることができる仕組みだ。大胆に大股開きのポーズも、もちろんOKだ。

 観客にまじって実際にステージも拝見させてもらった。記者自身は過去に何度か観賞したことはあり、かなり久しぶりのストリップだったのだが、正直大興奮してしまった。とにかく、この劇場はステージと客席の距離が近く、1番前に座れば目と鼻の先に踊り子の艶かしい肢体がある。曲に合わせて変わるさまざまな表情やダンス。そしてオープンと呼ばれる一糸まとわぬ姿でのご開帳。ファンによるタンバリンやリボン投げもステージを彩り、踊り子、観客が一体となってステージを作り出す。なんとも言えない独特の興奮を呼び起こすのだ。

ストリップに対する熱い思い
ファンに愛され伝統は続く…
 踊り子による素晴らしいステージを見た後、ひとりの常連に話を聞くことができた。県外に住んでいるにもかかわらず、月に10日ほどこの劇場へ来ているとい うT氏。もともと下関や別府の劇場によく通っていたらしいが、たまたま小倉で就職する機会があり、以来このA級小倉に足繁く通うようになったという。定年 を迎えてだいぶ経ったご年配の方だが、「もう客というよりはお手伝いさん。劇場の掃除もするし、ひとりでやってきた客の話相手にもなってる」という。初め てA級小倉劇場に来る踊り子には、劇場名義でお花を出したりすることもあるらしい。踊り子に気持ちよく舞台に立ってもらいたい、という思いからの行動だ。 そこまでのことを彼にさせるストリップの魅力を聞くと、「やっぱり芸術だと思う。踊り子さんの多彩な表情や、その踊りに込めた思いとか、写真や映像では絶 対に伝わらない。生で見れば、きっと分かるはず。あとはあれだな、劇場だけでしか会わない多くの人との交流も魅力のひとつ。今日も東京や山口から知り合い が来るんだけど、事前に私がここに来る日を聞いてから合わせてくれるんだよ」と顔をほころばせていた。

 確かに規模が縮小しつづけているストリップ業界だが、このようにどっぷりと魅了される人を数多く生み出してきたのも事実。それだけの魅力があると、今回の 取材を通して強く思い知らされた。ぜひ1度その目で迫力のステージを体験してみてほしい。コスってヌイてだけが風俗ではないのだ。


業界が激震した技術革命!
「自動リボン巻き」とは
 今回関西から来たという〝リボンさん〟に話を聞くことができた。彼は今回出演している某踊り子さんのファンで、彼女が行くところには出来るだけ追っかけて、リボンを投げているという。過去にはマカオ公演にもついていったことがあるというからホンモノだ。歴は9年ほど。ちなみに彼の場合は8本を1度に投げ、だいたい1ステージで160本のリボンを使用する。 5㍍や10㍍にもなるリボン、巻くのは大変そうだが、今は「自動リボン巻き」があり、格段に巻くスピードがUP。ちなみにこの偉大なる発明は、リボンさんとは別の、とあるストリップファンが小倉のスタバで泡だて器を見て思いついたそうだ。そのアイデアを実現してくれるんじゃないかと話を持ち込まれたのが、関西在住のA氏。A氏は早速開発に取り掛かり、試行錯誤の末、先端の金属部分を作成。これを市販の泡だて器やシェーバーなどモーターで回転するものに取り付けることで、この「自動リボン巻き」は作られたのだ。現在もA氏だけがこれを作っているそうだ。まるで洗濯機を手にした主婦気分?!

九州唯一のストリップ劇場
「A級小倉劇場」
 ステージと客席の距離が近く迫力のショーを楽しめる、ストリップ劇場。今年3月に33周年を向かえ、多くのコアなファンに愛されている劇場だ。1度入場券を購入すれば自由に出入りすることができる。周辺には飲食店も多いので、どっぷりと1日中ストリップを楽しむことができるぞ。ポラロイド撮影は1千円。劇場内ではサイン用の色紙も200円で販売している。
住所/北九州市小倉北区京町2-5-8
TEL/093-551-3126
開演/13時~23時
料金/5千円(13時まで3千円・女性は終日3千円)
[月刊マンゾク九州2015年7月号掲載]
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