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案内所規制条例から半年が経過
中洲の街はどう変わったのか?!
悪質な案内所を取り締まる目的で施行された条例から半年。県警による調査の結果、ほぼ半数の案内所が違反を行っていたとも。条例後の歓楽街を取材してみると、新たな問題も出てきているようだ。
※写真はイメージです。
案内所が複数軒ある中洲大通りの様子。条例施行後もほとんどの案内所が営業しているが、条例違反ではないかと思われるところも多い。
県警による立ち入り調査の結果
全案内所のほぼ半数が条例違反
今年4月に施行された風俗案内業規制条例から半年が経過したが、福岡県警の発表によれば、ほぼ半数の案内所が条例に違反していることが分かった。

調査は福岡県内の案内所全42軒に対して行われたが、最も多かった違反は、案内先の店が風営法に基づいて営業許可を得ているかどうかを確認しリスト化することを義務付けた規定だったという。

この規定はぼったくり店や暴力団による経営関与を排除するのが狙いであり、今回の条例の最重要項目であったが、全案内所のうち4割が違反と指摘されている。

そのほかにも、案内所従業員の名簿不備や18歳未満の利用を禁止する表示がなかったりする違反が見受けられ、県警により改善指示が出された。

しかも今回発表されたものは、再調査の結果であることに注目したい。県警は条例が施行された4月に全案内所に対して立ち入り調査を実施しており、そこで不備があった案内所に対して再調査までに改善しておくように指導。

今回の半数に登る違反した案内所は、指導を受けたにもかかわらず対応していなかったというわけだ。今後も違反を改善しない案内所には最長6ヵ月の営業停止処分も検討されるという。

「調査は非常に細かい項目まで行われました。その姿勢からは今回の条例に対する県警の本気度が窺えましたね」とは、南新地の入口にある無料案内所「MAN-ZOKUステーション」店長。同案内所は調査の結果、満点評価を得たが、今後もより厳格にルールを守っていくと店長は語っている。

案内所の規制は新たな出店にも影響を与えている。条例後に誕生した案内所もあるが、今まで普通に営業していた案内所の半数が検査に引っ掛かることから分かるように、出店に対するハードルも当然上がっている。出店を計画していながら断念したケースもあると聞く。仮に出店出来たとしても、細かな改善要求に困惑しているという話もあるそうだ。

11月の初旬、中洲の街を歩いて見た記者の印象としても、明らかに違反だなという案内所が散見された。このまま改善されることがなければ、新たな出店も難しい現状、確実に案内所の数は減っていくだろう。これは、違法店やぼったくり店へ案内する悪質な案内所の排除という条例施行の主目的にとって、一定の成果を上げていると言って良さそうだ。
中洲に新たな問題が発生中?!
巧妙化する客引き行為の手口
しかし、この案内所規制条例によって由々しき問題も出始めている。案内所に対する厳しい対応により、いわゆるぼったくり店や違法店が客を取り込みづらくなっているのだ。

これは条例施行の成果を裏付けているが、客を集めにくくなった店側が、より客引きに頼る流れになっているという。客引き行為は'06年に施行された条例により規制されているが、客引き行為自体を取り締まることは出来ても、店側からの指示によるものという立証が難しくなかなか撲滅するには至っていない。

あくまで噂ではあるが、居酒屋やカラオケ店の客引きを行いながらも、裏では性風俗店なども紹介するという新たな客引き手口を行っている話まである。居酒屋やカラオケ店の客引き行為は禁止されていないので、取り締まりの対象にはならない。裏で性風俗店などに案内しても分からないというわけだ。

それに関連してか、金銭トラブルにあったという被害報告も出てきている。案内所に対する取り締まりの強化によって、悪質店がそういった客引き行為に手を出す流れが今後も増えてくる懸念がある。それに対する規制にも期待したいところだが、ユーザーひとりひとりが違法な客引きを相手にしない姿勢が自分の身を守ること、ひいては安心安全な中洲の街を作り出すことに繋がっていくだろう。

南新地の入口にある、中洲無料案内所「MAN-ZOKUステーション」。毎月第4金曜日には無料券などが当たるマンステナイトを開催中!
[月刊マンゾク九州2014年1月号掲載]
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