店舗数:238店舗 女の子:6346
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あの手この手でダマされたっ~!
風俗店を狙った詐欺行為が横行中?!
「就職難って何?」ってくらいの売り手市場な風俗求人。お店は女の子を確保しようと必死で高待遇をアピールするが、逆にそこを狙われてしまっているとか…。
愛嬌もあり、真面目そうな女の子が実は……。女の子の本性を見抜くことは難しいのだ。※写真はイメージです
 風俗店にとって在籍する女の子を集めることは、お店を成功させるうえで何より大切なこと。ひと昔前の映画や漫画などでは女の子を騙したり、借金のカタにつれて来たり、なんて描かれ方をして悪いイメージもあったが、そんなお店はほとんどが淘汰され健全化されているが、そんなお店側の流れに逆行するかのように最近では、女の子のほうがお店を相手取っての詐欺とも呼べる行為を行っているという。
多くの風俗店が被害の経験あり!
求人に悩むお店の弱みにつけこむ
 その一例を紹介しよう。風俗店は通常のアルバイト募集と同じように、専門求人誌等に求人広告を出し、待遇や条件などでアピールして女の子の確保を目指す。その求人誌でよく見かける“入店保証金”という言葉。お店に入店するだけで女の子がお金をもらえる制度のこと。“働いて1ヵ月経ったら…”などと条件をつけている場合もあるが、無条件でもらえるお店もあり、中には10万円を超える大金を掲げるお店もある。そんな入店保証金に“ワルイ”女の子たちが目をつけた。条件なしのお店などを狙い、入店してお金を受け取るとそのまま即退店。もちろん連絡は不通。お店側も基本的には一定期間は在籍してもらえることを前提にお金を渡しているのだが、そんなことはお構いなしに、働く気まんまんで面接したかと思うとそのままドロンする案件が急増中だとか。はっきりいって詐欺みたいなもんである。悪質なものになると、そうやって全国の風俗店を回りながら入店保証金のみで稼ぎまくっている女の子もいるらしい。そんなのに騙されるのかと思ってしまうかもしれないが、注意はしていても愛嬌よく振る舞いとても騙そうとしているようには見えない子がほとんどなんだとか。また“毎日入れます”と、きっちりシフトの予定を組むなど偽装も徹底。なかなか手口も巧妙でお店も対策には苦慮しているのだ。

 「現在はやむを得ずその制度を無くしてしまったのですが、うちも結構やられました」と、中洲某ソープランドのY店長。条件無しに5万円の入店保証金を出していた同店だが、保証金をあげた直後に女の子と連絡が取れなくなるケースが多発。

 「後々分かったんですが、簡単に保証金をもらえて稼げると、女の子の間に情報が回ってしまって狙われたみたいなんですよね~」

 その後、1週間働いたらという条件に切り替えても、その期間が終わったらすぐに辞めたり連絡が取れない女の子が少なからずいて、結局その制度を止めてしまったという。
一種の振り込み詐欺のようなもの
裏で手を引いている人物も存在?!
 こうした入店保証金を狙ったものだけではなく、女の子求人においてお店を悩ます問題は他にもある。福岡某デリバリーヘルスあてにある時、働きたいから面接してほしいという女の子からの電話があった。しかし、その子が言うには、現在は大阪で福岡に行くまでの交通費がないのでそのお金を貸してほしいという。写真をメールで送ってもらうと、かなり可愛くてこれはぜひ入店してほしいと、急いでお金を振り込んだそうだ。すると、急に連絡が取れなくなり、騙されたと気づいても後の祭りであった。これはもう振り込み詐欺である。

 取材をしてみると、この交通費詐欺を経験したことのあるお店もかなりの数にのぼった。

 「もしかしたらってのがあるからね」と、何度も振り込んでは騙されているという大分某デリバリーヘルスI店長。実際に女の子が振り込んだお金で面接にきて入店してくれたことが何度かあり、なかなか簡単に全部無視、というわけにもいかないのが悩ましいところだという。

 「アイドルみたいにめちゃくちゃ可愛い写真を送ってきたら、これは詐欺だろうなぁとは思っちゃうけどね(笑)。でもまあ、女の子の確保が第一だから、ある程度は必要経費かなって考えてるよ。地味な女の子の写真に騙されたこともあるから、ほんと見極めは難しいけど」と、なかばあきらめモード。

 この手口を知った女の子自らが風俗店に対して詐欺行為を働くことも多いが、男性がネカマを装ってお店にメールして騙し、電話での確認にはそれ用の女性を用意するなど、個人ではなく裏で手を引く人物がいることもあるようだ。
風俗店がもっとも恐れる騙し行為
夏のこの時期に急増する大問題!!
 しかし、これらの被害は金銭面だけで済み、ある意味ラッキーとさえ言えるかもしれない。学生が夏休みに入るこの時期に格段に増える、風俗店がもっとも恐れている問題があるのだ! それが18歳未満の女の子たちの年齢詐称である。当然18歳未満を働かせると、風営法違反により営業停止、逮捕となりお店自体の存続に関わってくる。しっかりと身分証を確認しているお店でも、例えば姉の免許証や住民票などで偽装してくる場合もあり、気付かずに働かせて御用というケースは全国で枚挙にいとまがない。風俗店にとっては年間を通して頭の痛い問題だが、特にこの夏休みの時期は18歳未満の女の子たちも気分が開放的になり、何かと誘惑の多い夏のイベントでお金がかかるため、友達と連れ添って面接に来たりすることもあるとか。女の子を集めることに必死になっているお店であればあるほど、目の前に大人びてレベルの高い子が来たりすると、思わず審査がゆるくなったりしちゃったりすることも…。

 古いイメージだと、借金のカタに…、騙されて…などと比較的お店上位で描かれてきた側面もあった風俗求人。それがいまや素人(?)娘からの騙しにも気を配らなくてはならないのも時代の流れか。苦心をして集められた各店の在籍ラインナップは、詐欺行為の横行する裏側を垣間見れば、そうカンタンには文句も言えなくなるのでは…。

[月刊マンゾク九州2013年10月号掲載]
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