店舗数:234店舗 女の子:6662
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風俗激戦区・中洲にはもうひとつの
負けられない"弁当の"戦いがある
大人の繁華街で繰り広げられているのは、なにも風俗店の集客争いだけではありません。そこには顧客獲得を狙う激戦のお弁当市場もあったりするんです!!
中洲で人気の某弁当屋の日替わり弁当。大きなお肉が2枚で、サイドメニューも肉中心。力がつくスタミナ弁当だ(600円)。
女の子もスタッフも相当な重労働!
だからこそのボリューム満点メニュー
 書き入れ時の夏っ! 有名デパートに家電量販店、飲食店とならび、風俗店ひしめく中洲・南新地もお隣同士でイベント合戦、割引合戦など商戦真っ只中。しか~し、当地で行われている激戦は風俗店だけではありません。同等に、いやそれ以上に激しい戦いが繰り広げられている業界が宅配弁当市場なのだ。

 近年、中洲・南新地で働くお店スタッフ、女の子をメインターゲットとして営まれる宅配弁当屋が急増中。あんな狭いエリアで…と驚くことなかれ、当地で働く人間はざっくり日に数千人。しかも、店内に待機しながらなかなか外出して食事というわけにはいかない営業形態から、そのほとんどの人間の食事が一食は宅配メニューにたよっているというのだ。3千人いたとして一食の単価を1千円と仮定すれば日に300万円、月で1億円に届きそうな総売り上げがあり、市場と呼べるシロモノとなるのです。

 どれくらいアツいことになっているのか、実際に中洲無料案内所「MAN-ZOKUステーション」へ調査に。こちらのスタッフも風俗店同様に宅配弁当を愛用しているという。事務所で目につくのは、大量の宅配チラシ。店屋物、大手カレーチェーン、宅配ピザにお寿司などなど、一見しただけでも激戦なのがわかる。中でも目立ったのは、やはり宅配弁当屋。中洲の住所が書いてあるお店だけでも10軒以上はある。これすべてがここ数年で増えたものばかり。手作り感満載の手書きメニューもあり、案内所スタッフいわく、「多くのお店が、毎日日替わりのメニューを中洲じゅうに配っている」だそう。チェーン店とガチンコで勝負しつつ、さらに同業のお弁当屋とも戦うなかで日替わりメニュー、宅配のサービスが自然発生。もちろんここまでは基本仕様。いまではその宅配スピードに低価格化、そしてボリューム感が勝負の決め手になっているとか。

 実際に、そのチラシ群の中でも人気だというお弁当をオーダー。電話してから5分も経たずにやってくる早さにビックリ。そしてお弁当を見てみると、とにかくボリュームが凄い。ご飯とオカズは別々になっており、どちらも容器にギッシリと詰まっている。中洲ソープランド「ワンピース」のK店長さんは、「この仕事って思った以上に力仕事。接客以外にもトイレや部屋の掃除、女の子の送迎なんかで立ちっぱなし、走りっぱなし。だから、迷ったらガッツリ食べられる方のお弁当になっちゃうかな」という。たしかにガッツリはいけるがこんな量じゃ、男性はよくても女の子には多いかも…。しかし、某マット店で働くRちゃんは、「マットって本当に大変で、カロリーも使うから、ぜんぜん食べれます。以前のOL時代よりも確実に2倍は食べてます(笑)」という。彼女のオキニの弁当屋も負けず劣らずの量を誇り、メインのオカズを魚か肉かの二者択一限定にして600円という安さを実現。前出のお弁当屋と人気を二分する勢いなのだとか。基本は夕方から出勤するRちゃんだが、通しの出勤時は2回頼むこともあるとか。世の中のヘルシー志向とは真逆のボリューム志向。都心部にありながら体育会系にちかい独特の趣向が、中洲特化型の宅配弁当屋を生んでいるようだ。

 この勢いはすさまじく、低価格、ボリューム感に迅速宅配という新興勢力は有名宅配チェーンから市場を奪取。その流れに沿わない、程よい盛り付けの老舗宅配弁当屋への注文はほとんどなくなったという声が多く聞かれたことを見ても、この動きはどんどん加速するだろう。お弁当以外にもハンバーガーやから揚げ専門店などどんどん新規も参入してきており、この激しい戦いはまだまだ続きそう。そうなればさらに低価格&ボリューミーな宅配メニューが増えることになるんでは…と、デブ記者はウキウキです。
MEMO
1日に働く人数は3千人?! 馬鹿にはできない風俗市場
中洲南新地のトクヨク、ソープランドの数は約100店舗。1店舗あたり、昼番と夜番の交代制としてスタッフが各4、5人。働く女の子が各9、10人。時間帯や週末などで状況は様々だが1日計算で30名が働いていると仮定すると、30人×100店で1日に3千人が働いていることになる。
[月刊マンゾク九州2013年9月号掲載]
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