不況日本を風俗が救うっ?!
業界全体で雇用促進状態のワケ
業界全体で雇用促進状態のワケ
失業率の増加やワーキングプアなど不況日本の雇用状態は不安定。しかし、風俗業界では慢性的な男性スタッフ不足。男性専用の求人サイトも出てきており、就職難民にとってもまさに売り手市場なのだ。
男性スタッフの求人情報も掲載されている「マンゾクジョブ」。エリア、職種などから検索できる。
売り手市場の男性スタッフ求人
専門サイトも登場で争奪戦?!
かなり深刻なところまで来ている日本経済。不況不況と言われ続け、失業率も増加。働き盛りの20代から50代の男性においても、正規雇用についているのは70%程度の水準にまで落ち込んでいる。また、働いているとはいっても、ワーキングプアと呼ばれる問題もある。正社員として、あるいはフルタイムで働いていてもギリギリの生活さえ困難な収入しか得られないことである。このような雇用不安定な社会情勢の中、働き手を熱烈に募集しかつ充分な賃金が発生している業界がある。そう、風俗業界だ。
専門サイトも登場で争奪戦?!
「とにかく人手が足りない」そう語るのは、某福岡デリヘル店のオーナーS氏。風俗店の場合、当然在籍する女性スタッフの確保が最優先なことであるのは間違いない。しかし近年は特に男性スタッフの数が不足しているというのだ。それは何故なのか? 「最近の若いのは…なんて言いたくはないけど、すぐに辞めてしまうんだ。根性がない」 つい先日も送迎ドライバーとして雇った23歳の男性が、3日目にして無断欠勤。そのまま連絡が取れなくなってしまった。また別のケースでは、送迎に加え、受付を担当させていた男性が「忙しすぎてやっていけない」と弱音を吐いてきたという。これは風俗業界に限った話ではなく、〝ゆとり世代〟と呼ばれる今の若者たちの早期退職はどこでも問題となっている。「怒るなんてできないし、注意ですら躊躇してしまう…」と、前出のS氏。指示した作業をこなすのはいいほうで、できない上に間違いを指摘するとモチベーションが激減、なんてことはしょっちゅうだそうで。効率アップどころか余計に手間がかかり、結果現場責任者に負担がいき後々にはその有能な人間まで去っていきかねないというおそろしい人手不足スパイラルも巻き起こす。俗に言う"ブラック企業"も問題だが、そんな劣悪な環境で働かされていたかというと、そうでもないお店ですら働き手が続かない状況なのだから人手不足はもはや必定となっているのだ。
とかく、その"ブラック"に分類されがちな風俗業界だが、社員の育成などを含めた運営面でちゃんとした企業組織を作り上げている大手グループもあり、そういったところでは社会保険などの福利厚生もしっかりとしている。現在は風俗に特化した男性求人ポータルサイトもあり、そういったところで職場を探すのもいいだろう。提示されている給与には月25万~100万と幅広いが、コチラも事前に確認してトラブル回避はできる。前出のデリヘル店オーナーS氏は「自分も合う仕事がまったくなくてフリーターだったけど、送迎ドライバーからスタートして今は3店舗構えている。未経験だと何かと不安はあるとは思うけど、それはどの業界も一緒」と、いまだ一発逆転の可能性も秘めた業界でもあるのだ。また、年功序列といったものも少なく、お店やグループなどによっては入社数ヶ月で店長をまかされ給与が倍増したりと、頑張ったら頑張った分だけ評価も収入も上がっていくことも多い。
不況下の中、ここ福岡においても風俗店の数は減るどころか増加の一途を辿っている。やはりエロはどんなときでも強い。そんな業界が慢性的な男性従業員不足で売り手市場なのである。いま時間を持て余している働き盛りの男たちが、風俗業界に入ることでお金が回る。不況日本を救うのは雇用天国の風俗かもしれない。
MEMO
重宝される男性スタッフとは? 風俗業界もIT化の波が…
風俗業界といってもお店での接客や女の子の管理、デリヘルにおける送迎や電話番などさまざまな職種があるが、今1番求められているのはWeb知識だろう。お店のHPをデザインしたり、女の子を効果的に宣伝するなどWebの知識があると重宝される人材となる。
[月刊マンゾク九州2013年9月号掲載]