「山笠があるけん博多たい!!」でも…
祭りで風俗特需は期待薄っ?!のワケ
祭りで風俗特需は期待薄っ?!のワケ
今年もやってきました山笠シーズン!! 震災から丸1年が過ぎ、自粛ムードから盛り上げモードへと、昨年に比べ博多の街は盛り上がっているのだが…。
写真の〝舁き山〟が、実際に街中を走り出すのは7月10日夕刻から。
女性ダメ!絶対っ!!がしきたり
期間中、女遊びは厳禁中の厳禁
博多の夏の風物詩といえばもちろん「博多祇園山笠」。700年以上の歴史を誇る、福岡のみならず九州を代表するお祭りだ。この時期になると、「長法被(ながはっぴ)」と呼ばれるお祭り特有の法被を身にまとった博多っ子たちが、街行く光景(特に中洲界隈)が目立ってきます。
期間中、女遊びは厳禁中の厳禁
長く伝統を誇り、規模(参加人数数千人)も期間(約2週間)も大きなお祭りなだけに、期間中の地元福岡・中洲には観光客などで人口密度が増し、繁華街、特に風俗エリアも好景気に…といきたいですが、どうもそう単純なワケでもなさそうなんですな。「だって、観光客っていったら〝どんたく〟の方が多いし、来たって家族連ればっかでコッチは影響少ないよ」とは、某人気ヘルスの店長さん。10年近く中洲を見てきているベテラン風俗関係者である彼がさらに付け加えるには、「だいたいからしてその山笠のルールじゃ風俗なんてNGでしょ」という。
全国津々浦々に存在する各お祭りと同様に、〝山笠〟にもしきたりやご法度が存在する。その代表的なひとつが「女人禁制」だ。〝不浄のもの立ち入るべからず〟との立て札は、期間中祭り参加者が町単位で集合する「詰め所」と呼ばれる場所の入り口に掲げられる。この〝不浄の…〟のなかに女性が含まれるのです。今のご時勢、どっかの市民団体から抗議を受けそうですが…。「オナニーはいいっちゃけどエッチは絶対NGやもんね」と語るのは山笠参加者である本誌編集S記者。彼はこの時期になると博多弁がかなりキツくなる。「以前新婚さんがどうしても我慢できんで〝した〟、と告白したら、お偉いさんから先輩から、街全体でがられ(怒られ)まくっとった。その人、がられた後に顔面蒼白で櫛田神社でお百度かってくらいお参りしとったばい(笑)」と、なるくらいのご法度なので、もちろん色街でのお遊びなんてもってのほか。普段通いなれた常連さんでも、山笠参加者ならば足が遠のくとなれば、減ることはあっても増えることなんてないのだ。
ならばお祭り期間終了後は反動でぐっと集客が伸びるのでは…。「ウチの町内(山笠は町単位で区分されている)は毎年みんなで県外に打ち上げ旅行にいくとよ」とは前出S記者。旅の恥は掻き捨てなのか、地元でハッスルせずに外で禁欲のストレスを思いっきり発散させるのが一般的なんだとか。その際の行き先は熊本・菊池、大分・別府、佐賀・嬉野など温泉街がメインとなるそうだ。スーパーコンパニオンを呼んでの宴会からスナック、でご当地ソープへという流れがならわしとか。最近はデリヘルでしめ派も多いという。
ご法度な上に県外でストレス解消するとなると、お祭りモードなのは街中だけで、風俗にとってはなんとももったいない山笠シーズン。祭りが終われば梅雨明けというのが博多の特長とくれば、風俗関係者にとっては一刻も早く終わってもらうに越したことない?ってなことは、邪推でしかありませんですよ。
MEMO
〝飾り山〟と動く〝舁き山〟 ふたつに分かれた理由
以前は今で言う〝飾り山〟を実際には舁いて(担いで)いたが、明治後期に山笠が電線を切断する事故が相次ぐ。そのため、当時の県知事から要請を受け、今の3メートルほどの高さに調整。そして、もとの高さのある山笠は主に鑑賞用の〝飾り山〟として残
った。
[月刊マンゾク九州2013年8月号掲載]